この記事で解決できる疑問
このような疑問を解決できる記事をご用意しました。
消防士になったら、まず最初に消防学校に入って、教育訓練を受けます。
私自身も消防士時代、消防学校に入校した経験があるので、その経験を元に、より具体的なお話をしていきます。
記事の前半では「消防学校での訓練内容」について、記事の後半では「きつい訓練の乗り越え方」についてお話していきますので、是非最後までチェックしてください。
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目次
前提:消防学校には色々な教育訓練がある
みなさんが消防学校と聞いてまず思い浮かべるのが、新人消防士が入って訓練をする様子でしょう。
新人消防士が消防学校に入るときは、初任教育である「初任科」に入りますが、実は消防学校には他にも色々な教育訓練があります。
消防学校の教育訓練一覧
初任教育
初任教育とは、新たに採用した消防職員の全てに対して行う、基礎的教育訓練のことです。
初任科は、消防学校で約半年間、消防士としての基礎を学びます。
専科教育
専科教育とは、現任の消防職員に対して行う、特定の分野に関する専門的教育訓練のことです。
幹部教育
幹部教育とは、幹部及び幹部昇進予定者に対して行う、消防幹部として一般的に必要な教育訓練のことです。
特別教育
特別教育とは、「初任教育」「専科教育」「幹部教育」に該当しないもので、特別の目的のために行う教育訓練のことを指します。
なお、特別教育の科目や時間数は適宜学校が決めるれるので、消防学校ごとに違います。
各消防学校によって、いろいろな特別教育があるよ!
初任科の訓練内容
ここからは、消防士になったら誰もが入校する、初任科の説明していきます。
初任科は約半年間の教育訓練で、期間は概ね4月~9月までです。
初任科の到達目標
消防庁が示している「消防学校の教育訓練の基準」によると、約半年間の初任科では以下のような消防職員になるべく、訓練に励みます。
初任科の到達目標
- 服務義務を理解し、職務意欲旺盛で、住民の信頼を得られること。
- 警防隊員として、基本的な安全管理について理解し、自らの安全を確保し、災害現場では隊長の下命に基づく基本的な活動ができること。
- 消防業務全般について概要を理解していること。
- 住民からの一般的な質問に応答できること。
簡単に要約すると、「安全管理がしっかりでき、消防業務について理解したうえで、公務員としての自覚をもって住民に信頼される消防職員」を目指すということです。
初任科の訓練内容
初任科の半年間で行う教育訓練をまとめました。
※1単位は50分(中・高校と同様)
合計で800単位になります。
基礎教育と実務教育は座学がメインで、実科訓練は実際の訓練です。
座学と訓練の割合は、半々か少し訓練の方が多いかなといった割合です。
半年間の教育訓練の流れ
以上で説明した教育訓練をどのような流れで消化するのか、解説していきます。
4月~5月:座学と訓練礼式がメイン
4月に消防学校に入校し、いきなり消防士っぽい消火訓練などはしません。
まずは基礎教育で、消防士の核となる法律(消防法、消防組織法)を学び、実科訓練では訓練礼式で規律を学びます。
そして入校して間もなくは、ペナルティーという名の体力錬成が異常に多いのが特徴です。
時間に遅れた、声が小さい、座学中に寝ている人がいるなど、何かにつけて連帯責任で腕立てやスクワットが始まります。
消防士としての自覚が芽生えるとともに、自分自身の体力不足を痛感する時期です。
6月~7月:実務教育と実科訓練が半々くらい
この時期になると、ようやく防火服を着ての訓練が本格的に始まります。
入校した当初は地味な訓練が多かったので、意気揚々と訓練に臨みますが、梅雨時期での防火服の暑さに体力を奪い取られる日々です。
また、消防士ならではのロープ取扱い訓練も始まり、器用な人とそうでない人で差が付き始める時期です。
夕方以降の課業が終わってからの自由時間で苦手克服に励むなど、時間の使い方が大事だよ!
8月~9月:実科訓練の毎日
8月以降になると、実科訓練漬け日々です。
炎天下の中、防火服を着用しての訓練が毎日あり、かなりハードで体もかなり絞られます。
そんな訓練漬けの毎日ですが、たまに座学の時間が設けられることもあります。
クーラーの効いた部屋で座っていられることが、天国に感じられるよ(笑)
しかし、みんな訓練でヘトヘトなので、座学中に居眠りをしてしまう人が続出します。
この時期になると、教官との人間関係も構築され怒られることも減ってきますが、居眠り続出で大目玉を食らうのがオチです。
連帯責任として、全員での腕立てやスクワットが待っています。
きつい訓練トップ3
以上、初任科の教育訓練についてご説明してきましたが、ここからは私が経験してきつかった教育訓練トップ3を発表します。
きつい訓練トップ3
1位:真夏に防火服を着ての訓練
最もきつかった訓練は、真夏に防火服を着ての訓練です。
半袖でも暑い時期に、分厚く重い防火服を着ての訓練中は、靴の中に水溜まりができるほど汗をかきます。
そんな防火服を着ての訓練の中でも、特にきついのがこの2つの訓練です。
暑熱順化訓練
暑熱順化訓練とは、暑さに慣れるための訓練です。
夏本番を前にした初夏や梅雨時期に行われる訓練で、防火服を着てダッシュしたり重いものを持ったりと、ただただ体を追い込みます。
なぜこのような訓練をするかというと、防火服を着た真夏の災害現場で熱中症にならないために、暑さ慣れをしておくためです。
ちなみに暑熱順化訓練は、初任科だけの訓練ではなく、年数を重ねても夏前には必ず行う訓練だよ!
呼吸量測定訓練
呼吸量測定訓練は、空気呼吸器と面体を着装して、自分の空気消費量を計算する訓練です。
訓練の内容は、最初はただ歩くような低作業(心拍数が上がらない)から始まり、ランニングのような中作業(少し心拍数が上がる)、階段ダッシュのような重作業(心拍数がかなり上がる)を行い、空気消費量を測定します。
この訓練の目的は、煙の中に進入するときに、事前に計測した空気消費量から活動可能時間を計算するために行います。
自分の命を守るためにも重要な訓練ですが、心拍数を上げることも目的とした訓練なので、体力的にかなりきついです。
2位:訓練礼式
2番目にきつい訓練は「訓練礼式」です。
訓練礼式は、入学当初に重点的に行う訓練だとお伝えしました。
訓練礼式のきつさは、なんといっても長時間に渡り姿勢や集中力を維持しなければいけないところです。
「気を付け」一つをとっても、決められた足の角度になっているのか、腕が曲がっていないかなど、教官に指摘を受けるポイントのオンパレードなので、常に気を張っておかなければならず、体を動かす訓練とはまた違ったきつさがあります。
3位:一日中続く座学
きつかった訓練の3位は「一日中続く座学」です。
座学は、ただ座って話を聞いていれば終わるので楽だと思われるかもしれませんが、座学は座学できついです。
座学での最大の敵は、睡魔です。
特に、昼食後の座学と外部講師の座学は、睡魔との戦いでした。
昼食後に眠気に襲われるのは、誰しも一度は体験したことがあることでしょう。
それでも、怖い教官が話している講義では眠たくても絶対に寝てはいけないという気持ちから頑張れるのですが、外部講師の授業は教官のときにあった緊張感が薄れ、眠気が爆発します。
そして、授業の様子をコソっと見にきた教官に見つかり、大目玉を食らったことが何度もありました。
厳しい訓練を乗り越えるための秘訣3つ
以上3つの訓練以外にも、厳しい訓練はたくさんあります。
そんな厳しい訓練を、私はどのように乗り越えていたのか、秘訣をお伝えしておきます。
厳しい訓練の乗り越え方3つ
1:自分だけではないと思う
消防学校には大勢の同期がいるので、自分がしんどいときは周りの同期も必ずしんどいんです。
しんどいのは自分だけではないと思うと、少し気が楽になるでしょう。
訓練が終わったら、しんどかった思いを共有したり愚痴をこぼしあったり、絆が生まれ同期の大切さを実感します。
2:声を出してごまかす
消防の世界は声が小さい、覇気がないのをとても嫌います。
そのため教官も、声が出ていない人には厳しく指導することが多いです。
消防士1年目で全て初めて学ぶことなので、教官も初めからできるとは思っていません。
大きい声を出して頑張っている姿勢を見せれば、教官も「声は出ているし、やる気はあるな」と感じ、技術的な部分を熱心に指導してくれるようになります。
3:課業外で努力する
訓練できつい思いをする理由は、主にこの3つです。
この3つを改善するためには、課業が終わってからの自由時間で努力するしかありません。
体力がないと思えば、ランニングやトレーニングの量を増やすべきですし、技術不足や理解不足があれば、反復訓練が必要です。
どれも強要されるものではありませんが、できなくてきつい思いをするのは自分自身なので、自分で考えて努力する力が試されます。
私自身は、不器用で物覚えが良い方ではなかったので、教育訓練で学んだことの反復訓練をよく行っていたよ!
消防士になる前に知っておきたい真実
今から消防士を目指すみなさんに一番知っておいて欲しいことは、消防士は副業が制限されている点です。
昨今、多くの企業で副業が解禁されていますが、消防士は地方公務員法で副業が禁止されており、当分の間、法律が改正される話もありません。
そのため、消防士は投資などでの資産形成が必須です。
消防士の資産形成は仮想通貨投資!
世の中には多くの投資がありますが、消防士が投資をするなら間違いなく仮想通貨投資がおすすめです。
なぜなら仮想通貨投資をすると、「老後資金」と「近い将来使いたい資金」の両方を作り出せるからです。
仮想通貨は2008年にビットコインが作られて誕生し、市場規模は現在まで右肩上がりに成長しています。
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まとめ:大変だけど充実感がある消防学校
消防学校のきつい訓練トップ3
- 真夏に防火服を着ての訓練
- 訓練礼式
- 一日中続く座学
消防学校は消防士の基礎を作る場所なので、きつい訓練もあります。
ただし私自身、消防学校を振り返ると、苦しい思い出よりも楽しくて充実した思い出の方が大きいです。
学生時代が終わって社会人になれば、青春を味わう機会もそう多くありません。
消防学校を最後の青春だと思って、仲間とともに学業や訓練に全力で取り組んでください!
消防士志望におすすめな予備校は、こちらの記事で詳しく解説してますよ!
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