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消防士になる過程では、高卒や大卒など人それぞれ学歴が違いますが、学歴で年収に差が出るのか解説していきます。
この記事では、年収が低いことに悩みを感じている場合の対処法も解説しているので、ぜひ最後まで読み進めてください。
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目次
消防士の年収を学歴別に比較
「令和5年地方公務員給与実態調査結果の状況」に基づき、消防士の年収を高卒と大卒で比較したところ、以下のようになりました。
消防士は、一般行政職に分類されるので、一般行政職の数値を抽出しています。
経験年数 | 大卒 | 高卒 |
---|---|---|
1年未満 | 189,173円 | 157,525円 |
1年以上2年未満 | 195,832円 | 161,836円 |
2年以上3年未満 | 202,179円 | 167,421円 |
3年以上5年未満 | 213,309円 | 177,373円 |
5年以上7年未満 | 228,490円 | 192,924円 |
7年以上10年未満 | 247,672円 | 210,550円 |
10年以上15年未満 | 279,517円 | 239,477円 |
15年以上20年未満 | 326,493円 | 279,349円 |
20年以上25年未満 | 365,432円 | 323,543円 |
25年以上30年未満 | 390,530円 | 359,368円 |
30年以上35年未満 | 408,518円 | 379,917円 |
35年以上 | 421,307円 | 396,081円 |
勤務年数が同じ場合の大卒と高卒の月給を比較したところ、大卒が高卒に比べて約3万円給料が高いことが分かりました。
1ヶ月の給料が3万円違うということは、年収に換算すると30万円〜40万円くらいの差になります。
このように統計で比較すると、学歴が高い方が平均年収が高いという結果になりました。
消防士の年収の上がり方を確認しよう
消防士の年収を上げるには、勤続年数を伸ばして階級を上げなければいけません。
消防士の毎月の給料は棒給表によって決まります。
勤続年数が伸びると「号」が下に移動し、階級が上がると「級」が右に移動して給料が上がります。
公務員は一般企業のように、勤務成績によって急に年収が高くなるということはなく、勤続年数が伸びて階級が上がることによって、地道に年収が上がっていきます。
高卒と大卒で年収が違う理由
高卒と大卒では、大卒の年収が30万円〜40万円高いと説明しましたが、なぜ高卒より大卒の年収が高いのでしょうか?
高卒より大卒の方が年収が高い理由
理由1:初任給の段階で給料が違う
高卒と大卒では、初任給の段階で給料に差があります。
令和6年度の横浜市受験案内によると、消防の大卒初任給(地域手当を含む)は238,612円、消防の高卒初任給(地域手当を含む)は213,672円でした。
横浜市の地域手当(16%)を差し引いて計算すると、大卒の基本給は1級26号(205,700円)、高卒の基本給は1級10号(184,200円)となります。
「号」は高卒・大卒にかかわらず毎年一定のペースで増えていくので、昇任して「級」を上げない限り、高卒が大卒の給料を逆転するのは不可能です。
高卒は消防士になった段階で大卒より給料が低いので、年収面で不利と言えます。
理由2:大卒の方が昇任しやすい場合がある
自治体にもよりますが、大卒は高卒に比べて昇任しやすい場合があります。
昇任しやすいということは、「級」を上げやすいということなので、おのずと年収も上がりやすいです。
上の表は、横浜市消防局の昇任資格表です。
横浜市消防局の場合、消防士から消防士長への昇任は、大卒は2年で試験を受けられますが、高卒は4年かかります。
消防司令補への昇任も同様に、高卒に比べて大卒は昇任試験を受験できるまでの年数が短いです。
高卒に比べて大卒の方が昇任資格を得るスピードが早いので、早く昇任できるチャンスがあります。
理由3:大卒組には飛び抜けて賢い人がいる
高卒で消防士になった私の感覚では、大卒組の中には飛び抜けて学力が高い方がいます。
消防士になる方は学力的に中間層が多い印象ですが、大卒者の中には国立大学出身の方もおり、同期でも学力が飛び抜けている人がいます。
また採用試験においても、高卒程度と大卒程度では試験難易度の差があるので、大卒者の方が基礎学力が高い傾向にあるでしょう。
昇任試験は学科試験があるので、学力が高い方が昇任しやすいです。
理由4:昇任意欲の有無の問題
大卒に比べて高卒の方が、昇任意欲がない方が多いといった可能性もあります。
なぜ昇任したくないかというと、ある程度昇任すると災害対応の部隊から外れるからです。
消防士は、昇任して立場を上げたい人と立場は上がらなくていいから災害対応の部隊にいたい人に分かれます。
私は災害対応にこだわるタイプでした!
災害対応の部隊で働きたい方にとっては、昇任はあまりメリットを感じないのです。
高卒が大卒よりも年収を上げる方法3選
統計では、高卒より大卒の方が年収が高いですが、高卒でも高年収を貰っている職員はいます。
この章では、大卒よりも高年収をもらう高卒消防士の特徴を紹介します。
方法1:階級を上げる
高卒消防士が大卒消防士よりも年収を上げたいなら、早く昇任しましょう。
なぜなら、昇任すると棒給表の「級」が上がるので、基本給が高くなるからです。
基本給が高くなると、あわせて地域手当も高くなります。
地域手当は、基本給に対しての%で決まるよ!
たとえば東京消防庁の場合、地域手当は基本給の20%なので、昇任して基本給が1万円上がると地域手当は2,000円上がる仕組みです。
昇任すると基本給と地域手当が上がるので、年収を上げたい方はなるべく早く昇任することをおすすめします。
方法2:救急隊で働く
救急隊で勤務するのも、年収を上げる方法の一つです。
救急隊は出動が多く、時間外手当や出動手当などの手当額が多くなるので、年収が上がります。
東京消防庁の救急隊(救急救命士)で、1当番で10件(1時間以上)救急出動した場合、500円×10件=5,000円の手当が発生します。
隔日勤務は1ヶ月の当番が約10当番なので、単純計算ですが5,000円×10当番=50,000円の出動手当が1ヶ月で貰える計算です。
救急隊は出動が多く辛いですが、年収を上げたい方は手当額が大きい救急隊がおすすめです。
方法3:忙しい部署で働く
忙しい部署で働くと、年収が上がります。
その理由は一つで、時間外手当が多くなるからです。
たとえば給料が時給換算2,000円の方が毎日1時間の残業をすれば、1ヶ月で22,000円ほどの手当になります。
残業が多くなると必然的に休みの時間が減るから、ライフワークバランスを考えて仕事しよう!
家族構成や居住区分でも年収は変わる
自分の階級や配属部署に関わらず、家族構成や居住区分によっても年収が変わります。
なぜなら、家族(子ども)が増えれば扶養手当額が増えますし、賃貸に住めば家賃手当を貰えるからです。
私の場合、実家暮らしだった時と比べて、子どもが1人できて賃貸に暮らしている時では、年収は40万円〜50万円アップしました。
自分より階級が低くても年収が高い場合、家族構成や居住区分が影響している可能性があるでしょう。
【意外!?】生涯年収が多いのは高卒
高卒より大卒の方が平均年収は高いですが、実は生涯年収は高卒の方が多くなります。
なぜなら、大卒に比べて高卒は18歳〜21歳の4年間多く働いているからです。
高卒18歳で働き始めた方が22歳になったときの基本給と、同学年が4年後に大卒で消防士になったときの基本給は同じです。
その後全く同じタイミングで昇任し続けると仮定するならば、22歳以降の生涯年収は同額になります。
そのため、高卒で消防士になった人の方が18歳〜21歳で稼いだ年収分、生涯年収が多くなる計算です。
生涯年収は高卒の方が1,000万円以上多くなるよ!
稼いだお金の一部は投資に回そう
消防士として稼いだお金の一部は、できれば投資に回しましょう。
なぜなら、消防士は副業が制限されているからです。
昨今、多くの企業で副業が解禁されていますが、消防士は地方公務員法で副業が禁止されており、当分の間、法律が改正される話もありません。
そのため、消防士は投資などでの資産形成が必須です。
消防士の資産形成は仮想通貨投資!
世の中には多くの投資がありますが、消防士が投資をするなら間違いなく仮想通貨投資がおすすめです。
なぜなら仮想通貨投資をすると、「老後資金」と「近い将来使いたい資金」の両方を作り出せるからです。
仮想通貨は2008年にビットコインが作られて誕生し、市場規模は現在まで右肩上がりに成長しています。
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消防士の年収に関してよく寄せられる質問に回答
最後に、消防士の給与関係に関してよく寄せられる質問に回答していきます。
消防士の給与関係に関する質問
Q1:消防士の年収は高い?
A 消防士の年収は一般労働者と比較して高いです。
医師や弁護士など高収入職業と比べると見劣りしますが、世間一般的にみると、比較的高収入職業に分類されるでしょう。
Q2:消防士の退職金はどのくらい?
A 消防士の退職金は約2,100万円です。
しかし近年では、消防士の退職金は減少傾向にあります。
退職金が減少しているので、老後資金として早めに資産形成を始めるのがおすすめです。
消防士の退職金に関する内容は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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Q3:初任給が一番高い消防本部はどこ?
A 初任給が最も高い消防本部は、東京消防庁です。
令和6年時点での東京消防庁Ⅰ類の初任給は、269,500円です。
その他の消防本部の初任給は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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まとめ:消防士の年収は努力次第で変わる
この記事をまとめると
- 同じ経験年数なら、高卒より大卒の方が年収が高い
- 高卒でも大卒より年収を上げる方法はある
- 生涯年収は高卒の方が多い
統計をみると、経験年数が同じなら高卒より大卒の方が平均年収は高いです。
しかし、高卒でも高年収をもらっている方もいるので、消防士になった後の努力次第で年収は左右されると思っておいてください。
消防士の年収は世間一般的にみて低くはないですが、消防士は副業が禁止なので、資産形成をする方は投資をご検討ください。
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