この記事で解決できる悩み
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
私自身、元々裸眼視力は0.05程度とかなりの近視ですが、無事消防士になることができましたよ。
記事前半では視力検査の概要について、後半では視力が悪い人の対策方法について解説するのでぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
目次
視力検査の詳細(矯正視力も可)
視力検査では概ね以下の視力が必要です。
両眼視力 | 0.7以上 |
一眼視力 | 0.3以上 |
矯正視力(メガネ、コンタクト等) | 可 |
ここで重要なのが、矯正視力でも可能ということ。
メガネ、コンタクトで検査を受けられます。
よって、裸眼視力が悪い方でも心配いりません。
ちなみに僕は、裸眼視力は0.05程度ですが、コンタクトを使用して視力検査に挑みましたよ!
ちなみに、両眼視力0.7以上、一眼視力0.3以上がほとんどの消防本部の基準ですが、中には両眼0.8以上が必要だったり、逆に0.6以上でよかったりする消防本部もあります。(矯正視力が不可ということはないので安心してください)
まぁ、どちらにしても1.0以上が見えれば問題ないので、矯正視力で臨む方は1.0以上が見えるように調整して視力検査に臨んでくださいね。
視力検査を行う意義
視力検査は、事務系の公務員試験ではまずないと思いますが、消防士や警察官などの公安系では視力検査を行うのが通例です。
では、なぜ視力検査をするのか以下で深堀りしていきます!
運転免許に準じた基準
普通自動車の視力検査の合格基準は以下のようになっています。
両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。
参照:警視庁ホームページ
両眼で0.7以上、一眼で0.3以上と明記されており、消防士の視力検査は運転免許の準じた基準になっていることが分かると思います。
採用条件の中に、『運転免許を持っている者』と明記されている消防本部もあるくらい、消防士になるのは運転免許は必要不可欠な資格です。
『車を運転できるくらいの視力は必要だよね』という考えの元、視力検査を行っていると推測されます。
現場活動に支障が出る
消防士は危険な災害現場で活動するので、視力が悪いと現場活動が圧倒的に不利になります。
視力が悪くて困るのはこんなこと。
- 探している要救助者を見つけられない
- 危険情報を見逃し、怪我をする
- 判断力が鈍る
- 隊員間の情報伝達ができない
ご覧のように、5感の中でも視覚は断トツ1位の87%を占めます。
視力が悪いことが、どれだけ災害現場で不利になるかが分かりますね。
潜水士の資格が取れない
消防士の救助隊は、川や海での水難救助も任務の一つで、潜水士の資格が必要になってきます。
実は潜水士の資格を取るのにも視力検査があり、両眼で0.6以上の視力が必要です。
補足ですが、潜水士の視力検査も矯正視力(メガネ、コンタクト)が可能ですが、裸眼で0.3以上ないと矯正視力で見えていても、潜水士の資格はとれません。
なので、救助隊になりたいけど裸眼視力が0.3未満の方の中には、レーシックやICLなどの視力回復手術を受ける方が多くいます。
視力検査の対策方法4つ
裸眼視力でも十分見えるから大丈夫。
メガネを付けていれば0.7以上見えるよ。
しかし皆さんの中には、普段は良く見えるけど目の調子が悪い時はピンとが合いにくかったり、目の前がかすむという方もいるんではないでしょうか。
もしそれが、視力検査の本番でなったら…。
ここからは、確実に視力検査を突破するための対策について解説していきます。
セルフ対策2つ
目を休める
ピントが合いにくかったり、目がしょぼしょぼしている時は、大体眼精疲労が原因です。
長時間にわたって携帯やパソコンの画面を見ている、モニターまでの距離が近かったり姿勢が悪いと、眼精疲労の原因になります。
眼精疲労におススメ
- モニターを長時間見るときは、定期的に休憩をはさむ
- ブルーライトカットメガネを付ける
- 目を閉じる、遠くを見る
- 目薬をする
やはり、眼精疲労は日常の生活習慣にかかってきます。
目薬は、薬局でも市販のものが販売されていますが、できれば病院にいって処方箋を貰って医薬品を買いましょう。
眼精疲労は、『疾患』として扱われるので保険適用になり、目薬も安く質の良いものを手に入れれますよ。
血行をよくする
ドライアイになって、目が乾燥する、目がしょぼしょぼして目の前がかすむといった状態の時は、目に十分な血流が言っていない可能性があります。
目に限らず、人間の身体は血流が滞ると、十分なパフォーマンスを発揮できない仕組みになっているんです。
血流をよくする方法
- 目を温める
- 眼球のストレッチ
- 目の周りのツボを刺激する
自分で目を温めるには、タオルを水で濡らし、電子レンジ(500ワット)で1分温めれば、簡単に蒸しタオルができますよ。
その手間がめんどくさい方は、こちらがおススメですよ。
目のストレッチやツボに関してはこちらの記事が参考になりました。
根本対策2つ
メガネ・コンタクトを使用
手っ取り早い根本対策はメガネやコンタクトを付けることでしょう。
メガネは安いものなら1万円かからない値段で購入できますよ。
コンタクトを買うなら、1DAYタイプがいいと思います。2WEEK以上だと、一度使うとずっと使わないといけないですからね。
レーシック、ICLを受ける
レーシックやICLは手術代が20~50万円程度かかるので、採用試験の視力検査のためだけに手術をするのは現実的ではないかもしれません。
また、若いうちは近視が進みきっていない可能性もあり、せっかく手術をしても再度近視が進行する可能性があります。
ですので、レーシックやICLは消防士になって、視力を良くしたい場合の選択士の一つとしておきましょう。
ちなみに僕は消防士になってからICL(眼内埋め込み型コンタクトレンズ)の手術を受け、視力が回復しました。
公務員試験突破3ステップ
視力検査は、公務員試験のいくつかある試験・検査の内の一つ。
しかも、あくまで検査なので、別に特別なスキルや能力が必要なわけでもないですし、メガネやコンタクトをすれば誰でも通過できます。
むしろ教養試験や面接試験など、視力検査よりもしっかり対策してほしい内容が多くあります。
ここからは公務員試験突破の流れをまとめたので、参考にしてください!
1:受験したい消防本部を決める
まずは、受験する消防本部を決めましょう。
この時に、受験する消防本部は複数選ぶようにしましょう。(滑り止めや練習受験を兼ねて)
受験先を選ぶときの注意点
- 試験日程が被っていないか
- 受験資格を有しているか(年齢や学歴など)
- 本当に働きたい消防本部か
受験したい消防本部が決まったら、各消防本部の受験案内を確認しましょう。
受験案内は各自治体のホームページで確認できますが、受験案内の公表が遅い自治体もあります。
受験案内の公表が遅いときは、細かい試験日程は分かりませんが、受験資格(年齢や学歴など)は昨年度と変わりがないことが多いので、昨年度の受験案内が掲載されていれば確認しておきましょう。
2:公務員試験の全体像を把握する
受験したい消防本部が決まれば、次に公務員試験の全体像を把握します。
なぜ全体像を把握しておく必要があるかというと、公務員試験は試験内容や試験範囲が膨大で、計画性をもって対策する必要があるからです。
公務員試験では以下のような試験を突破する必要があります。
- 教養試験
- 論作文試験
- 面接試験
- 体力試験
- 適性試験
公務員試験に落ちるよくあるパターンとして、教養試験対策はしたけど、後の試験は対策をしていなかった…というパターン。
3:試験対策をする
試験対策の方法は『独学』と『予備校』の2パターンありますが、少しでも合格の可能性を上げたいなら予備校に通いましょう。
なぜなら、予備校には公務員試験の情報が集まっているので、各消防本部ごとの微妙な試験内容の違いまで対策してくれるからです。
費用は、10万円~40万円ほどしますが、消防士になればすぐに元が取れますよ!
消防士になってから:視力矯正の一長一短
ここまで、公務員試験と視力検査のお話をしてきましたが、消防士になってからの視力事情についてお話していきます。
結論からいうと、メガネの人もいますしコンタクトの人もいます。
ただ、どれも一長一短あり、以下でご説明しますね。
メガネ
メガネのメリットは何といっても楽だということでしょう。
特に目の負担になるわけでもありませんし。
一方デメリットはこちら。
- 災害現場(特に火災現場)で曇る
- メガネを付けたまま面体を付けれない
火災現場で煙の中に入るとき、面体というマスクを顔に付けて煙を吸わないようにします。
面体は、顔に密着させておかなければならず、密着度が緩いと煙を吸って最悪死んでしまうんです。
しかし、メガネを付けていたら面体が密着しないので、面体をする時はメガネを外す必要がでてきます。
煙の中に入って、火を消したり人を助けたりするときに目が見えないんじゃ話になりません。
『煙の中に入ったら視力が良くても煙で前なんて見えないよ』という人もおられますし、実際その言い分も正しいです。
ただ、結果的に煙で前が見えないのは仕方ありませんが、元々見えませんでは人を助ける職業である消防士としてどうなのかと、僕は常々思っていました。
コンタクト
では逆にコンタクトはどうでしょうか。
コンタクトでは、メガネのような面体を付けるときのデメリットはないですね。
ただ、交代制勤務の職員が24時間コンタクトを付け続けて仕事をすると、目が乾燥して非常に目の負担になります。
僕も、24時間コンタクトを付けて勤務をしていた時期がありましたが、目への負担も凄いですし、夜中仮眠中に出動するときは、目が乾燥して目の前がかすむような状態でした。
消防士でレーシック(ICL)はスタンダード
以上のメガネとコンタクトのメリット・デメリットを経験し、僕はICL(眼内埋め込み型コンタクト)手術をしました。
費用は約50万円。正直かなり高かったです。
ただ、レーシック(ICL)にはメリットも多いです。
レーシック(ICL)のメリット
- 今後のコンタクト代、メガネ代がかからない
- 医療費控除の対象
- 裸眼の快適感がハンパない
- 紹介制度があり、紹介するたびにお礼金を貰える
手術代は50万ほどしましたが、医療費控除と紹介制度のおかげで20万円近く戻ってきました。
今後のコンタクト代を考えれば、料金的にも安かったのではないかと考えています。
また消防では、メガネやコンタクトの不便さもあり、レーシックやICL手術を受ける人が結構いますよ。
まとめ
消防官採用試験の視力検査は概ね以下の基準があります。
両眼視力 | 0.7以上 |
一眼視力 | 0.3以上 |
矯正視力 | 可 |
大体の消防本部はこの基準ですが、中には違う基準を設けている消防本部もあるので、詳しくは受験する消防本部の受験案内を確認してください。
また矯正視視力でも可能なので、視力が悪い方も安心してください。
消防士になってから視力で悩む方は、レーシックやICLなどの視力回復手術も検討してみてください!
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