消防士 消防士の内情

消防士の昇任試験の内容は?各消防本部の昇任試験の基準を紹介!

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このような疑問を解決できる記事をご用意しました。

消防士は階級社会なので昇任試験がありますが、昇任試験の内容や昇任試験は消防本部ごとに違いがあります。

この記事では、東京消防庁や指定都市消防本部の昇任試験の概要について紹介しています。

消防士の昇任試験の概要について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。

この記事の執筆者

たなんちゅ
  • 元消防士
  • 高卒ストレートで消防官採用試験合格
  • 指定都市の消防本部で消防隊員、救急隊員として7年勤務

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消防士の階級は全部で10階級

まず初めに消防士の階級について確認しておきましょう。

消防士の階級は全部で10階級です。


1:消防士

実は「消防士」という名前は階級を指し、「消防士」は最も低い階級です。

消防吏員になったら、全員が「消防士」を拝命します。

「消防士」の階級章は、金ライン1本に星が1つ付いており、消防士の全階級章の中で最も簡易なデザインになっています。

消防士の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員


2:消防副士長

「消防副士長」は、「消防士」の次の階級です。

階級章は、金ライン1本に星が2つあります。

実は、「消防副士長」という階級を採用していない消防本部もあるんです。

「消防副士長」の階級を採用していない消防本部は「消防士」から昇任すると「消防士長」に2階級昇任します。


また消防本部によっては「消防士」から「消防士長」への昇任は、昇任試験に合格せずとも一定の経験年数が経てば自動昇任になる場合もあります。

消防副士長の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
    • 本部:係員
    • 消防署:隊員、係員


3:消防士長

「消防士長」は「消防副士長」の次の階級で、全消防職員の中で最も人数が多い階級でもあります。

階級章は、金ライン1本に星が3つに増えました。

「消防副士長」の階級を採用していない消防本部では、「消防士」で昇任すると「消防士長」になる場合があります。

消防士長の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:副主任
    • 消防署:隊員、係員
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:副主任
    • 消防署:隊員、係員
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:副主任
    • 消防署:隊員、係員
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:主任
    • 消防署:隊員、主任
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:主査
    • 消防署:小隊長、主査
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
    • 本部:係長、主査
    • 消防署:小隊長、係長、主査


4:消防司令補

「消防司令補」は「消防士長」の次の階級で、全消防職員の中で「消防士長」に次いで多い階級です。

「消防司令補」は人口70万人以上の消防本部では小隊長、人口30万人以下の消防本部では係長クラスの立場になります。

階級章は金ラインが2つに増え、星が1つになりました。

消防司令補の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:主任
    • 消防署:主任、中隊長、小隊長
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:主査、主任
    • 消防署:小隊長、係長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:主査、主任
    • 消防署:小隊長、係長
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:主査
    • 消防署:係長、主査
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:係長
    • 消防署:係長、係長代理、主査、中隊長、小隊長
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
    • 本部:係長
    • 消防署:係長、中隊長、小隊長


5:消防司令

「消防司令補」の次の階級が「消防司令」です。

「消防司令」は人口10万人未満の消防本部では消防署長に該当し、人口10万人以上の消防本部では課長補佐や係長に相当します。

階級章は、金ライン2本に星が2つ付きます。

消防司令の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:課長補佐、係長
    • 消防署:大隊長、課長補佐、係長
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:課長補佐、係長
    • 消防署:中隊長、課長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長補佐、係長
    • 消防署:中隊長、課長
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長補佐、係長
    • 消防署:中隊長、小隊長、課長補佐
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長補佐
    • 消防署:課長補佐
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
    • 本部:次長、課長、課長補佐
    • 消防署:署長、副署長、大隊長


6:消防司令長

「消防司令長」は「消防司令」の次の階級で、ほとんどの職員が災害対応にあたることはありません。

稀に「消防司令長」が災害対応にあたる消防本部がありますが、「消防司令長」が災害対応にあたる場合は現場指揮を取ります。

階級章は金ライン2本に星が3つ付いています。

なお、人口10万人未満の消防本部では「消防司令長」は消防長です。

消防司令長の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:副参事、課長
    • 消防署:副署長、課長
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:課長
    • 消防署:大隊長、課長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長
    • 消防署:大隊長、課長
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長
    • 消防署:副署長、大隊長
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:次長、課長
    • 消防署:署長、課長
  • 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部の消防長


7:消防監

「消防司令長」の次の階級が「消防監」です。

「消防監」は人口10万人以上30万人未満の消防本部の消防長に該当します。

階級章は、全て金色で覆われ、星が1つ付いています。

消防監の立場

  • 東京消防庁
    • 本部:参事、課長
    • 消防署:署長
  • 指定都市の消防本部
    • 本部:課長
    • 消防署:副署長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:課長
    • 消防署:副署長
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
    • 本部:次長、部長
    • 消防署:署長
  • 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部の消防長


8:消防正監

「消防正監」は「消防監」の次の階級で、人口30万人以上70万人未満の消防本部の消防長です。

また東京消防庁では「消防正監」は消防学校の学校長にあたります。

階級章は全て金色で覆われ、星が2つ付いています。

消防正監の立場

  • 東京消防庁の部長、方面本部長
  • 指定都市の消防本部の次長、部長、消防署長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部の次長、部長、消防署長
  • 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部の消防長


9:消防司監

「消防司監」は「消防正監」の次の階級で、指定都市や人口70万人以上の消防本部の消防長です。

東京消防庁では「消防司監」は、次長や部長、理事にあたります。

階級章は全て金色で覆われ、星が3つ付いています。

消防司監の立場

  • 東京消防庁の次長、部長
  • 指定都市の消防本部の消防長
  • 人口70万人以上の市町村の消防本部の消防長


10:消防総監

消防士の階級で最も高い階級が「消防総監」です。

消防総監は東京消防庁の消防長ただ1人だけしかいません。

階級章は全て金色で覆われ、星が4つになりました。

消防総監の立場

  • 東京消防庁の消防長


消防士が昇任する方法2つ

消防士が昇任する方法は2つあります。

自身の階級によって昇任方法が変わるので、この章でチェックしてください。


方法1:昇任試験に合格する

ある程度の階級まで昇任するには、昇任試験に合格する必要があります。

昇任試験によって昇任する階級は消防本部の規模によって違い、東京消防庁は「消防司令長」まで、規模の小さい消防本部なら「消防司令補」までは、昇任試験を受けなければいけません。

昇任するには昇任試験に合格しなければいけないので、試験対策は必須で大変な反面、試験の結果が良ければ昇任できるので、公平なルールと言えるでしょう。


方法2:上司からの推薦で昇任する

一定の階級まで昇任すると(東京消防庁では消防司令長以降、規模の小さい消防本部では消防司令補以降)、上司の推薦で昇任します。

昇任試験がないため、上司に好かれる職員が昇任しやすいです。

たなんちゅ

大企業のように派閥があって、派閥のメンバーがどんどん昇任していくこともあるよ!

消防本部のトップまで上り詰めようと思うと、人脈が大切です。


昇任試験の試験内容はなにがある?

この章では、昇任試験の試験内容について紹介します。

試験内容は消防本部によって違いますし、階級によっても試験内容は変わりますが、これから紹介する4つの試験全てもしくは一部が昇任試験内容だとお考えください。

昇任試験の試験内容


試験1:筆記試験

若い階級の昇任試験で必ずおこなう試験が筆記試験です。

筆記試験の問題内容には、以下のようなものがあります。

筆記試験の問題内容

  • 警防・救急関係の法令
  • 消防活動マニュアルについて
  • 予防業務の法令
  • 憲法・政治
  • 一般教養

試験内容は、消防業務に関わる法令関係がメインです。

また消防官採用試験でも勉強したであろう、憲法や政治などについての問題も出題されます。

たなんちゅ

階級が上がるにつれ、試験難易度も高くなるよ!


試験2:論文試験

論文試験では、消防業界の課題や昇任後の階級での自身の役割について問う内容が多いです。

論文試験の出題例

  • 消防士:あなたが不祥事を防止するために重要だと思うこと、またあなたが実践している不祥事対策を述べよ。
  • 消防士長:あなたが昇任して隊長になったとき、隊員に対してどのようなアプローチをしてどのような隊を作りたいか述べよ。
  • 消防司令補:消防の広域化についてのメリットまた課題について述べよ。


問われる内容は階級が上がるにつれ高度になっていき、若い階級では自分自身の内容について、階級が上がると部隊や消防組織についての考えを問われます。


試験3:面接試験

面接試験は昇任試験で必ずおこなう試験です。

面接試験も他の試験と同様に、階級が上がるにつれ質問内容が高度になります。

エントリーシートのような面接補助表を事前に作成する消防本部もあり、事前の対策も必須でしょう。


試験4:部隊訓練

部隊訓練とは、号令をかけて部隊を動かす訓練礼式です。

階級が上がると、部隊を指揮する立場になるので、部隊訓練を通して部隊を指揮する力を確認します。

たなんちゅ

訓練礼式には合計10通りの型があるので、丸暗記すれば大丈夫だよ!


東京消防庁および指定都市消防本部の昇任基準を紹介

東京消防庁および6つの指定都市の昇任にかかる基準を紹介していきます。


1:東京消防庁


2:千葉市消防局


3:横浜市消防局


4:新潟市消防局


5:京都市消防局


6:神戸市消防局


7:広島市消防局


昇任するメリット2つ

私は消防士時代、消防士長の階級まで昇任しましたが、昇任して得られるメリットがありました。

昇任して得られるメリット2つ


メリット1:年収が上がる

昇任すると、年収が上がります。

消防士の給料は、下の写真のような棒給表と呼ばれる表で決まっており、昇任すると「級」が上がるので基本給が上がります。

たなんちゅ

昇任しない年は基本給の上昇は8,000円程度だったけど、昇任した年は20,000円くらい基本給が上がったよ!

昇任するほど基本給が上がるので、年収を上げたい方はなるべく早く昇任しましょう。


メリット2:地位が上がる

消防士は階級社会なので、階級が上がると地位も上がります。

たとえば、40歳の消防士長よりも30歳の消防司令補の方が偉いといったイメージです。

たなんちゅ

私は消防士から消防士長に階級が上がって、下っ端がおこなう雑用などから解放されたよ!

職場における自身のポジションや仕事内容に満足していない方は、昇任して立場を上げましょう。


昇任するデメリット2つ

昇任するメリットがある一方で、デメリットもあります。

昇任するデメリット2つ


デメリット1:責任が増える

昇任すると地位が上がりますが、あわせて責任も増します。

「部下のミスは自分のミス」と責任を取れる器がないと、上司は務まりません。

たなんちゅ

責任を取れない上司は、部下からの信頼がなくなります。

昇任するほど責任が増える分、誰よりも自己研鑽に励む必要があります。


デメリット2:災害対応に従事できない

消防士は、ある程度まで昇任すると災害対応に従事できません。

なぜなら、消防本部の幹部になると事務職になるからです。

災害対応に従事できる最上の階級は消防本部ごとに違いますが、規模の大きい消防本部では消防司令長まで、規模の小さい消防本部では消防司令補までです。

そのため、災害対応に従事したい気持ちがある方は、一定の階級でとどまるという選択もあるでしょう。


消防士の昇任に関するよくある質問3つ

最後に、消防士の昇任に関してよく寄せられる質問に回答していきます。


Q1:昇任試験の時期はいつ?

A 昇任試験の時期は消防本部ごとに違いますが、概ね夏から秋にかけておこなれます。

昇任試験は消防本部によっては二次試験までおこなうことがあり、その場合昇任試験はトータル2,3ヶ月かかることもあります。


Q2:昇任試験日に体調不良で受験できなかったらどうなる?

A 体調不良で受験できない場合、不合格となります。

採用試験と同様に、事情により受験できなかった場合の措置はありません。

これは、試験問題の流出などでの公平性が欠ける点を考慮しての判断です。

そのため昇任試験を受験する場合は、体調管理に万全を期してください。


Q3:昇任試験で体力試験はある?

A 昇任試験では体力試験はありません。

なぜなら昇任して必要な能力は体力ではなく、知識や人間性だからです。

そのため昇任試験では学科試験や面接試験などをとおして、昇任後に必要な能力が備わっているかを判断されます。


まとめ:昇任するには昇任試験を突破しよう

この記事のまとめ

  • 一定の階級までは昇任試験がある
  • 昇任試験の基準は消防本部によって違う
  • 昇任によってメリットもあればデメリットもある

消防士には10階級あり、一定の階級まで昇任するには昇任試験があります。

昇任すると、年収が上がるなどのメリットがある一方で、災害対応に従事できないといったデメリットもあります。


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