このような疑問を解決できる記事をご用意しました。
消防士は階級社会なので昇任試験がありますが、昇任試験の内容や昇任試験は消防本部ごとに違いがあります。
この記事では、東京消防庁や指定都市消防本部の昇任試験の概要について紹介しています。
消防士の昇任試験の概要について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
この記事の執筆者
- 元消防士
- 高卒ストレートで消防官採用試験合格
- 指定都市の消防本部で消防隊員、救急隊員として7年勤務
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消防士の階級は全部で10階級
まず初めに消防士の階級について確認しておきましょう。
消防士の階級は全部で10階級です。
1:消防士
実は「消防士」という名前は階級を指し、「消防士」は最も低い階級です。
消防吏員になったら、全員が「消防士」を拝命します。
「消防士」の階級章は、金ライン1本に星が1つ付いており、消防士の全階級章の中で最も簡易なデザインになっています。
消防士の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
2:消防副士長
「消防副士長」は、「消防士」の次の階級です。
階級章は、金ライン1本に星が2つあります。
実は、「消防副士長」という階級を採用していない消防本部もあるんです。
「消防副士長」の階級を採用していない消防本部は「消防士」から昇任すると「消防士長」に2階級昇任します。
また消防本部によっては「消防士」から「消防士長」への昇任は、昇任試験に合格せずとも一定の経験年数が経てば自動昇任になる場合もあります。
消防副士長の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
3:消防士長
「消防士長」は「消防副士長」の次の階級で、全消防職員の中で最も人数が多い階級でもあります。
階級章は、金ライン1本に星が3つに増えました。
「消防副士長」の階級を採用していない消防本部では、「消防士」で昇任すると「消防士長」になる場合があります。
消防士長の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
4:消防司令補
「消防司令補」は「消防士長」の次の階級で、全消防職員の中で「消防士長」に次いで多い階級です。
「消防司令補」は人口70万人以上の消防本部では小隊長、人口30万人以下の消防本部では係長クラスの立場になります。
階級章は金ラインが2つに増え、星が1つになりました。
消防司令補の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 本部:係長
- 消防署:係長、係長代理、主査、中隊長、小隊長
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
5:消防司令
「消防司令補」の次の階級が「消防司令」です。
「消防司令」は人口10万人未満の消防本部では消防署長に該当し、人口10万人以上の消防本部では課長補佐や係長に相当します。
階級章は、金ライン2本に星が2つ付きます。
消防司令の立場
- 東京消防庁
- 本部:課長補佐、係長
- 消防署:大隊長、課長補佐、係長
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 本部:課長補佐、係長
- 消防署:中隊長、小隊長、課長補佐
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部
- 本部:次長、課長、課長補佐
- 消防署:署長、副署長、大隊長
6:消防司令長
「消防司令長」は「消防司令」の次の階級で、ほとんどの職員が災害対応にあたることはありません。
稀に「消防司令長」が災害対応にあたる消防本部がありますが、「消防司令長」が災害対応にあたる場合は現場指揮を取ります。
階級章は金ライン2本に星が3つ付いています。
なお、人口10万人未満の消防本部では「消防司令長」は消防長です。
消防司令長の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人未満かつ人口10万人未満の市町村の消防本部の消防長
7:消防監
「消防司令長」の次の階級が「消防監」です。
「消防監」は人口10万人以上30万人未満の消防本部の消防長に該当します。
階級章は、全て金色で覆われ、星が1つ付いています。
消防監の立場
- 東京消防庁
- 指定都市の消防本部
- 人口70万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部
- 消防吏員数100人以上または人口10万人以上の市町村の消防本部の消防長
8:消防正監
「消防正監」は「消防監」の次の階級で、人口30万人以上70万人未満の消防本部の消防長です。
また東京消防庁では「消防正監」は消防学校の学校長にあたります。
階級章は全て金色で覆われ、星が2つ付いています。
消防正監の立場
- 東京消防庁の部長、方面本部長
- 指定都市の消防本部の次長、部長、消防署長
- 人口70万人以上の市町村の消防本部の次長、部長、消防署長
- 消防吏員数200人以上または人口30万人以上の市町村の消防本部の消防長
9:消防司監
「消防司監」は「消防正監」の次の階級で、指定都市や人口70万人以上の消防本部の消防長です。
東京消防庁では「消防司監」は、次長や部長、理事にあたります。
階級章は全て金色で覆われ、星が3つ付いています。
消防司監の立場
- 東京消防庁の次長、部長
- 指定都市の消防本部の消防長
- 人口70万人以上の市町村の消防本部の消防長
10:消防総監
消防士の階級で最も高い階級が「消防総監」です。
消防総監は東京消防庁の消防長ただ1人だけしかいません。
階級章は全て金色で覆われ、星が4つになりました。
消防士が昇任する方法2つ
消防士が昇任する方法は2つあります。
自身の階級によって昇任方法が変わるので、この章でチェックしてください。
方法1:昇任試験に合格する
ある程度の階級まで昇任するには、昇任試験に合格する必要があります。
昇任試験によって昇任する階級は消防本部の規模によって違い、東京消防庁は「消防司令長」まで、規模の小さい消防本部なら「消防司令補」までは、昇任試験を受けなければいけません。
昇任するには昇任試験に合格しなければいけないので、試験対策は必須で大変な反面、試験の結果が良ければ昇任できるので、公平なルールと言えるでしょう。
方法2:上司からの推薦で昇任する
一定の階級まで昇任すると(東京消防庁では消防司令長以降、規模の小さい消防本部では消防司令補以降)、上司の推薦で昇任します。
昇任試験がないため、上司に好かれる職員が昇任しやすいです。
たなんちゅ
大企業のように派閥があって、派閥のメンバーがどんどん昇任していくこともあるよ!
消防本部のトップまで上り詰めようと思うと、人脈が大切です。
昇任試験の試験内容はなにがある?
この章では、昇任試験の試験内容について紹介します。
試験内容は消防本部によって違いますし、階級によっても試験内容は変わりますが、これから紹介する4つの試験全てもしくは一部が昇任試験内容だとお考えください。
試験1:筆記試験
若い階級の昇任試験で必ずおこなう試験が筆記試験です。
筆記試験の問題内容には、以下のようなものがあります。
筆記試験の問題内容
- 警防・救急関係の法令
- 消防活動マニュアルについて
- 予防業務の法令
- 憲法・政治
- 一般教養
試験内容は、消防業務に関わる法令関係がメインです。
また消防官採用試験でも勉強したであろう、憲法や政治などについての問題も出題されます。
たなんちゅ
試験2:論文試験
論文試験では、消防業界の課題や昇任後の階級での自身の役割について問う内容が多いです。
論文試験の出題例
- 消防士:あなたが不祥事を防止するために重要だと思うこと、またあなたが実践している不祥事対策を述べよ。
- 消防士長:あなたが昇任して隊長になったとき、隊員に対してどのようなアプローチをしてどのような隊を作りたいか述べよ。
- 消防司令補:消防の広域化についてのメリットまた課題について述べよ。
問われる内容は階級が上がるにつれ高度になっていき、若い階級では自分自身の内容について、階級が上がると部隊や消防組織についての考えを問われます。
試験3:面接試験
面接試験は昇任試験で必ずおこなう試験です。
面接試験も他の試験と同様に、階級が上がるにつれ質問内容が高度になります。
エントリーシートのような面接補助表を事前に作成する消防本部もあり、事前の対策も必須でしょう。
試験4:部隊訓練
部隊訓練とは、号令をかけて部隊を動かす訓練礼式です。
階級が上がると、部隊を指揮する立場になるので、部隊訓練を通して部隊を指揮する力を確認します。
たなんちゅ
訓練礼式には合計10通りの型があるので、丸暗記すれば大丈夫だよ!
東京消防庁および指定都市消防本部の昇任基準を紹介
東京消防庁および6つの指定都市の昇任にかかる基準を紹介していきます。
1:東京消防庁
消防士長
区分 | A | B |
受験資格 | 勤務実績 | 消防士としてⅠ類採用者にあっては3年以上,Ⅱ類採用者にあっては4年以上,Ⅲ類採用者にあっては5年以上の勤務実績を有する者 | 消防士としてⅠ類採用者にあっては12年以上,Ⅱ類採用者にあっては13年以上,Ⅲ類にあっては14年以上の勤務実績を有し,年齢が40歳以上の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
試験方法 | 第一次 | 1 択一式筆記試験(1) 憲法(2) 行政法(基礎理論)(3) 地方公務員法(4) 消防法規(5) 一般教養(6) 消防実務2 小論文3 人事評価 | 1 小論文2 人事評価 |
第二次 | 面接考査(災害活動に関する口頭試問を含む。) | 面接考査(災害活動に関する口頭試問を含む。) |
受験資格 | 勤務実績 | 専門系採用者であって,消防士として3年以上の勤務実績を有する者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 1 面接考査2 人事評価 |
消防司令補
区分 | A | B |
受験資格 | 勤務実績 | 消防士長として専門系及びⅠ類採用者にあっては1年以上,Ⅱ類採用者にあっては2年以上,Ⅲ類採用者にあっては3年以上の勤務実績を有する者 | 消防士長として,10年以上の勤務実績を有し,年齢が40歳以上の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
試験方法 | 第一次 | 1 択一式筆記試験(1) 必須科目ア 行政法イ 人事・事務管理(基本的知識)ウ 消防に関する時事問題(2) 選択科目警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち3科目選択2 記述式筆記試験警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち1科目選択3 小論文4 人事評価 | 1 記述式筆記試験警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち1科目選択2 小論文3 人事評価 |
第二次 | 1 点検,礼式,操練2 口頭試問(災害活動に関する指揮,判断能力について評定する。)3 面接考査 | 1 点検,礼式,操練2 口頭試問(災害活動に関する指揮,判断能力について評定する。)3 面接考査 |
受験資格 | 勤務実績 | 消防士長として,10年以上の勤務実績を有し,年齢50歳以上の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 人事評価,経歴評定,筆記考査及び面接考査 |
消防司令
区分 | A | B |
受験資格 | 勤務実績 | 消防司令補として,専門系採用者は3年以上,Ⅰ類,Ⅱ類又はⅢ類採用者は4年以上の勤務実績を有する者 | 消防司令補として10年以上の勤務実績を有し,年齢が45歳以上の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
試験方法 | 第一次 | 1 択一式筆記試験(1) 必須科目ア 組織管理イ 人事管理ウ 事務管理エ 消防財政オ 消防に関する時事問題(2) 選択科目警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち3科目選択2 記述式筆記試験警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち1科目選択3 小論文4 人事評価 | 1 記述式筆記試験警防,防災,救急,予防1,予防2,機械の6科目のうち1科目選択2 小論文3 人事評価 |
第二次 | 1 口頭試問(災害活動に関する指揮,判断能力について評定する。)2 面接考査 | 1 口頭試問(災害活動に関する指揮,判断能力について評定する。)2 面接考査 |
受験資格 | 勤務実績 | 消防司令補として,10年以上の勤務実績を有し,年齢50歳以上の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 人事評価,経歴評定,筆記考査及び面接考査 |
消防司令長
区分 | A | B | C |
受験資格 | 勤務実績 | 次のいずれかに該当する者1 消防司令として3年以上6年未満の勤務実績を有し、年齢40歳未満の者2 過去にA区分受験資格を有した者で、消防司令として4年以上6年未満の勤務実績を有し、年齢40歳以上42歳未満の者 | 次のいずれかに該当する者1 消防司令として6年以上の勤務実績を有し、年齢56歳未満の者2 過去にB区分受験資格を有した者で、消防司令として7年以上10年未満かつ課長補佐級職において2年以上の勤務実績を有し、年齢56歳以上58歳未満の者 | 消防司令として10年以上かつ課長補佐級職において2年以上の勤務実績を有し,年齢50歳以上58歳未満の者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 第一次 | 1 筆記考査(論文)(1) 管理、警防、予防、防災及び救急の各部門のうちから1問選択(2) 行政課題に関するもの2 人事評価 | 1 筆記考査(論文)管理,警防,予防,防災及び救急の各部門のうちから1問選択2 人事評価 | 第一次選考免除 |
第二次 | 筆記考査(論文)人事・労務管理に関するもの1問 | 筆記考査(論文)人事・労務管理に関するもの1問 | 1 筆記考査(論文)人事・労務管理に関するもの1問2 人事評価 |
第三次 | 1 経歴評定2 面接考査 | 1 経歴評定2 面接考査 | 1 経歴評定2 面接考査 |
消防監〜消防司監
区分 | 消防監 | 消防正監 | 消防司監 |
受験資格 | 勤務実績 | 消防司令長として5年以上の勤務実績を有する者 | 消防監として1年以上の勤務実績を有する者 | 消防正監として1年以上の勤務実績を有する者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 人事評価及び経歴評定 |
消防総監
選考資格 | 勤務実績 | 消防司監として1年以上で,かつ,消防司令長以上の階級において9年以上の勤務実績を有する者 |
懲戒 | 過去1年以内に減給以上の懲戒処分を受けたことのない者 |
選考方法 | 人事評価及び経歴評定 |
2:千葉市消防局
消防士長〜消防司令
階級 | 必要年数 | 試験内容 |
消防士長 | 消防副士長の階級にある者又は消防士の階級にあって、初級試験により採用された職員は7年以上 消防副士長の階級にある者又は消防士の階級にあって、中級試験により採用された職員は5年以上 消防副士長の階級にある者又は消防士の階級にあって、上級試験により採用された職員は3年以上 | 1 以下のうちから2つを合わせて行う。 (1) 筆記試験 (2) 口述試験 (3) 実科試験 (4) その他職務遂行能力を客観的に判定することができると消防長が認める方法 2 前項の試験のほかに、次に掲げる評定の全部又は一部をあわせ行うことができる。 (1) 経歴評定 (2) 勤務評定 |
消防司令補 | 消防士長の階級にあって4年以上勤務した者 |
消防司令 | 消防司令補の階級にあって5年以上勤務した者 |
3:横浜市消防局
消防士長
階級 | 学歴 | 区分 | | | 試験内容 |
---|
消防士長 | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | ー | 試験の方法は、人事委員会が定める。ただし、次に掲げる方法のうち2以上を合わせて行わなければならない。 (1) 筆記試験 (2) 面接試験 (3) 身体検査 (4) 勤務成績 (5) その他職務遂行に必要な能力を客観的に判定することができる方法 |
必要経験年数 | 2年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | 4年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防司令補
階級 | 学歴 | 区分 | | | 試験内容 |
---|
消防司令補 | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | ー | 試験の方法は、人事委員会が定める。ただし、次に掲げる方法のうち2以上を合わせて行わなければならない。 (1) 筆記試験 (2) 面接試験 (3) 身体検査 (4) 勤務成績 (5) その他職務遂行に必要な能力を客観的に判定することができる方法 |
必要経験年数 | 3年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | 18年 |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | 7年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | 22年 |
消防司令(係長職)
階級 | 学歴 | | |
---|
消防司令(係長職) | 大学卒 | 必要経験年数 | 6年 |
短大卒 | 8年 |
高校卒 | 10年 |
中学卒 | 13年 |
消防司令(課長補佐職)
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防司令(課長補佐職) | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 6年 |
必要経験年数 | 12年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 6年 |
必要経験年数 | 16年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防司令長(課長職)
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防司令長(課長職) | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 2年 |
必要経験年数 | 14年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 2年 |
必要経験年数 | 18年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防監(課長職)
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防監(課長職) | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 4年 |
必要経験年数 | 18年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 4年 |
必要経験年数 | 22年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防正監(部長職)
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防正監(部長職) | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 2年 |
必要経験年数 | 20年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 2年 |
必要経験年数 | 24年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防正監(理事職)
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防正監(理事職) | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 3年 |
必要経験年数 | 23年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 3年 |
必要経験年数 | 27年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
消防司監
階級 | 学歴 | 区分 | | |
---|
消防司監 | 大学卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 消防正監(部長職)の在級年数が3年以上であること、もしくは 消防正監(理事職)の職にあること。 |
必要経験年数 | 23年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
高校卒業程度採用試験 | a | 必要在職年数 | 消防正監(部長職)の在級年数が3年以上であること、もしくは 消防正監(理事職)の職にあること。 |
必要経験年数 | 27年 |
b | 必要在職年数 | ー |
必要経験年数 | ー |
4:新潟市消防局
消防士長
受験資格 | 勤務実績 | 受験する年度の基礎教養検定に合格した者 |
懲戒処分 | 1:試験実施前1年以内に開国以上の処分を受けていないこと。 2:降任の日から1年以上経過していること。 |
試験方法 | 第一次試験(筆記試験) | 1:行政法 2:消防関係法令 3:予防技術 4:警防技術 5:機械・通信技術 |
第二次試験(実科試験) | 1:口述試問 2:面接考査 |
消防司令補
区分 | | 第Ⅰ類試験 | 第Ⅱ類試験 |
---|
受験資格 | 勤務実績 | として満9年以上の勤務実績を有し、かつ満49歳以上の者 | 消防士長として満9年以上の勤務実績を有し、かつ満49歳以上の者 |
基準日 | 勤務実績期間および年齢の基準日は、受験する年度の4月1日とする。 |
懲戒処分 | 1:試験実施前1年以内に開国以上の処分を受けていないこと。 2:降任の日から1年以上経過していること。 |
試験方法 | 第一次試験(筆記試験) | 1:行政法 2:消防関係法令 3:予防技術 4:警防技術 | |
第二次試験(実科試験) | 1:口述試問 2:面接考査 | 1:口述試問 2:面接考査 |
消防司令
区分 | | 第Ⅰ類試験 | 第Ⅱ類試験 |
---|
受験資格 | 勤務実績 | 消防司令補として満4年以上の勤務実績を有する者 | 消防司令補として満9年以上の勤務実績を有し、かつ満49歳以上の者 |
基準日 | 勤務実績期間および年齢の基準日は、受験する年度の4月1日とする。 |
懲戒処分 | 1:試験実施前1年以内に開国以上の処分を受けていないこと。 2:降任の日から1年以上経過していること。 |
試験方法 | 第一次試験(筆記試験) | 1:行政法 2:消防関係法令 3:予防技術 4:警防技術 | |
第二次試験(実科試験) | 1:口述試問 2:面接考査 | 1:口述試問 2:面接考査 |
5:京都市消防局
消防士長
消防副士長の階級に在職している者または次に掲げる区分に応じ、それぞれ次に掲げる階級の在職年数を経過しているもの。
- 上級採用試験合格者:消防士に在職2年以上
- 中級採用試験合格者または採用選考合格者:消防士に在職4年以上
区分 | 科目等 | 配点 | 合計点 | 考査委員等 |
---|
第一次考査 | 総務・学校 | 40 | 100 | 総務部長、消防学校長 |
予防 | 20 | 予防部長 |
安全救急 | 20 | 安全救急部長 |
警防 | 20 | 警防部長 |
第二次考査 | 人物考査 | 30 | 100 | 次長、総務部長 |
実技考査 | 50 | 予防部長、安全救急部長、警防部長、消防学校長 |
論文 | 20 | 次長、総務部長 |
消防司令補
次に掲げる区分に応じ、それぞれ次に掲げる階級の在 職年数を経過している者
・上級採用試験合格者:消防士長に在職2年以上
中級採用試験合格者または採用選考合格者:消防士長に在職4年以上
区分 | 科目等 | 配点 | 合計点 | 考査委員等 |
---|
第一次考査 | 総務・学校 | 40 | 100 | 総務部長、消防学校長 |
予防 | 20 | 予防部長 |
安全救急 | 20 | 安全救急部長 |
警防 | 20 | 警防部長 |
第二次考査 | 人物考査 | 30 | 100 | 次長、総務部長 |
実技考査 | 50 | 予防部長、安全救急部長、警防部長、消防学校長 |
論文 | 20 | 次長、総務部長 |
6:神戸市消防局
消防士長
適用する職 | 番号 | 学歴 | 左欄の職へ昇任するために必要な資格要件 |
学歴取得後の消防士必要在職年数 | その他の資格要件 |
消防士長 | 1 | 大学卒 | 0.5年 | 1 勤務成績が良好であること。2 番号2については、消防士長昇任前研修を修了したこと。 |
2 | 大学卒 | 1 |
短大卒 | 2 |
高校卒 | 4 |
消防司令補
適用する職 | 番号 | 左欄の職へ昇任するために必要な資格要件 |
消防士長在職年数 | 資格 | その他の資格要件 |
消防司令補 | 1 | 3年 | 神戸市消防長が実施する考査に合格すること。 | 1 消防士長に在職すること。2 勤務成績が良好であること。 |
2 | 同上 | 同上 | 1 消防士長に在職すること。2 年齢40歳以上であること。3 勤務成績が良好であること。 |
消防司令
適用する職 | 左欄の職へ昇任するために必要な資格要件 |
消防士長以上の在職年数 | 消防司令補必要在職年数 | 資格 | その他の資格要件 |
消防司令 | 7年 | 1年 | 神戸市消防長が実施する口頭試問に合格したこと。 | 勤務成績が良好であること。 |
7:広島市消防局
消防士長
階級 | 昇任資格の要件 | 試験内容 |
---|
消防士長 | 消防副士長の階級にある者 消防士の階級にあって2年以上勤務した者かつ受験年度の4月1日現在で22歳以上の者 | 以下のうちから2以上をあわせて行う。 筆記試験 口述試験 実科試験 経歴評定 その他職務遂行能力を客観的に判定できると局長が認める方法 |
消防司令補
階級 | 昇任資格の要件 | 試験内容 |
---|
消防司令補 | 消防士長の階級にあって5年以上(Ⅰ種採用は3年以上)勤務した者 | 以下のうちから2以上をあわせて行う。 筆記試験 口述試験 実科試験 経歴評定 その他職務遂行能力を客観的に判定できると局長が認める方法 |
消防司令
階級 | 昇任資格の要件 | 試験内容 |
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消防司令 | 消防司令補の階級にあって5年以上(Ⅰ種採用は4年以上)勤務した者 | 以下のうちから2以上をあわせて行う。 筆記試験 口述試験 実科試験 経歴評定 その他職務遂行能力を客観的に判定できると局長が認める方法 |
昇任するメリット2つ
私は消防士時代、消防士長の階級まで昇任しましたが、昇任して得られるメリットがありました。
メリット1:年収が上がる
昇任すると、年収が上がります。
消防士の給料は、下の写真のような棒給表と呼ばれる表で決まっており、昇任すると「級」が上がるので基本給が上がります。
たなんちゅ
昇任しない年は基本給の上昇は8,000円程度だったけど、昇任した年は20,000円くらい基本給が上がったよ!
昇任するほど基本給が上がるので、年収を上げたい方はなるべく早く昇任しましょう。
消防士の資産形成は仮想通貨投資
世の中には多くの投資がありますが、消防士が投資をするなら間違いなく仮想通貨投資がおすすめです。
なぜなら仮想通貨投資をすると、「老後資金」と「近い将来使いたい資金」の両方を作り出せるからです。
仮想通貨は2008年にビットコインが作られて誕生し、市場規模は現在まで右肩上がりに成長しています。
今後も、仮想通貨市場は成長していくと予想されています。
たなんちゅ
成長企業や成長産業へ投資することが、投資で勝つために重要なポイントだよ!
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※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年1月〜2023年12月 データ協力:AppTweak
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メリット2:地位が上がる
消防士は階級社会なので、階級が上がると地位も上がります。
たとえば、40歳の消防士長よりも30歳の消防司令補の方が偉いといったイメージです。
たなんちゅ
私は消防士から消防士長に階級が上がって、下っ端がおこなう雑用などから解放されたよ!
職場における自身のポジションや仕事内容に満足していない方は、昇任して立場を上げましょう。
昇任するデメリット2つ
昇任するメリットがある一方で、デメリットもあります。
デメリット1:責任が増える
昇任すると地位が上がりますが、あわせて責任も増します。
「部下のミスは自分のミス」と責任を取れる器がないと、上司は務まりません。
たなんちゅ
責任を取れない上司は、部下からの信頼がなくなります。
昇任するほど責任が増える分、誰よりも自己研鑽に励む必要があります。
デメリット2:災害対応に従事できない
消防士は、ある程度まで昇任すると災害対応に従事できません。
なぜなら、消防本部の幹部になると事務職になるからです。
災害対応に従事できる最上の階級は消防本部ごとに違いますが、規模の大きい消防本部では消防司令長まで、規模の小さい消防本部では消防司令補までです。
そのため、災害対応に従事したい気持ちがある方は、一定の階級でとどまるという選択もあるでしょう。
消防士の昇任に関するよくある質問3つ
最後に、消防士の昇任に関してよく寄せられる質問に回答していきます。
Q1:昇任試験の時期はいつ?
A 昇任試験の時期は消防本部ごとに違いますが、概ね夏から秋にかけておこなわれます。
昇任試験は消防本部によっては二次試験までおこなうことがあり、その場合昇任試験はトータル2,3ヶ月かかることもあります。
Q2:昇任試験日に体調不良で受験できなかったらどうなる?
A 体調不良で受験できない場合、不合格となります。
採用試験と同様に、事情により受験できなかった場合の措置はありません。
これは、試験問題の流出などでの公平性が欠ける点を考慮しての判断です。
そのため昇任試験を受験する場合は、体調管理に万全を期してください。
Q3:昇任試験で体力試験はある?
A 昇任試験では体力試験はありません。
なぜなら昇任して必要な能力は体力ではなく、知識や人間性だからです。
そのため昇任試験では学科試験や面接試験などをとおして、昇任後に必要な能力が備わっているかを判断されます。
まとめ:昇任するには昇任試験を突破しよう
この記事のまとめ
- 一定の階級までは昇任試験がある
- 昇任試験の基準は消防本部によって違う
- 昇任によってメリットもあればデメリットもある
消防士には10階級あり、一定の階級まで昇任するには昇任試験があります。
昇任すると、年収が上がるなどのメリットがある一方で、災害対応に従事できないといったデメリットもあります。
災害対応に従事したいけど年収も上げたいという方は、投資などで資産形成をしましょう。
消防士におすすめの投資は、「老後資金」と「近い将来使いたいお金」を作り出せる可能性がある仮想通貨投資です。
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