この記事で解決できる悩み
このような悩みを解決できる記事になってます。
私は高卒で消防士になりましたが、採用試験直前まで部活動が忙しくて満足に学習する時間はなかったのですが、効率よく学習することで消防官と警察官の採用試験に一発合格できました。
この経験は、同じく時間がない転職者の方にも通じるノウハウなので、この記事で紹介する『効率の良い学習方法』を実践すれば、必ず消防士になれます。
記事の前半では『消防士に転職する障壁』をお伝えし、記事の後半では『転職者が採用試験を突破するポイント』を解説するので、ぜひ最後まで見てください。
最初に『消防士になるまでの流れ』を知りたい方は、消防士になるまでの3ステップをクリックして該当箇所まで飛んでください!
目次
消防士の業務内容や勤務形態を紹介
まずは『消防士の仕事はなに?』と疑問を持つ方に向けて、消防士の仕事内容について紹介していきます。
消防士の業務内容は大きく分けて5つ
消防士といえば「火事を消す」というイメージですが、消防士の仕事は消火活動を含めて大きく5つに分けられます。
消防士の仕事は多岐に渡るので、いろいろな人材が必要です。
消防士の勤務形態は3種類
消防士の勤務形態は大きく分けて3種類です。
毎日勤務とは平日の朝〜夕方までの勤務で土日祝は休みです。
一方で隔日勤務とは24時間勤務をして次の日は休みという流れで、2交代制と3交代制があります。
消防士の勤務形態は、こちらの記事で詳しく解説してますよ!
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勤務形態は業務内容に応じて変わります。
たとえば消火・救助・救急に従事する職員は、24時間365日災害対応するので隔日勤務が一般的ですが、予防業務にあたる職員は毎日勤務です。
消防士の一日の流れを紹介
消防士の勤務日の流れを、消防士になってまず配属される消防隊を例に紹介します。
時刻 | 業務内容 |
---|---|
8時30分〜 | 勤務開始、引継ぎ |
9時〜 | 車両、資機材点検 |
10時〜11時 | 幼稚園で訓練指導 |
11時〜12時 | 事務処理 |
12時〜13時 | 昼食、休憩 |
13時〜15時 | 訓練 |
15時〜17時 | 事務処理 |
17時〜 | 体力錬成 |
18時30分〜19時 | 一日のメール、引継ぎ事項の確認 |
19時〜 | 夕食、風呂、事務処理 |
23時〜6時 | 仮眠、警備勤務 |
7時〜 | 掃除 |
8時30分 | 逆番との引継ぎを行い勤務終了 |
災害出動がなくても訓練や事務仕事などで業務は多いです。
災害出動が重なると、仮眠を取れない日もあります。
消防士に転職するメリットと転職者ならではの強み
この章では、消防士に転職すると得られるメリットと他業種からの転職者ならではの強みをご紹介します。
メリット1:雇用・給与に安定感がある
公務員と民間企業との大きな違いは、雇用・給与の安定感です。
民間企業のように利益が出なかったらリストラということはなく、
公務員は社会奉仕のために働くので、法に触れなければ職を失うことはありません。
一方で民間企業は利益を追求して社会に貢献するので、利益を出さない社員はリストラの可能性があります。
また公務員は業績によって給料が大幅に増減しないので、お金に関する心配は不要です。
雇用・給与に安定感があると、人生のストレスや心配事が一つ減ります。
メリット2:市町村への就職だから転勤がない
消防は自治体ごとに独立しており、基本的に市町村レベルで分かれています(東京消防庁や奈良県広域消防組合消防本部は、管轄がほぼ都県全域です)。
人事異動は採用されている市町村内で行われるので、市町村を跨ぐような転勤はほぼありません。
頻繁な引越しがないので子育てもしやすく、家の購入や人生設計も容易です。
元々転勤が多い職業の方からすると、魅力的です。
メリット3:仕事で体を鍛えられる
消防士は勤務中に運動するので、体を鍛えられます。
災害現場で活動する消防士は強靭な体力が必要なので、体を鍛えるのも仕事です。
消防士が勤務中にランニングや筋トレをしていても、市民から苦情が入ることはなく、むしろ応援されます。
会社員が体を鍛えるのは、勤務時間外しかありません。
体を鍛えながら仕事ができるのは、消防や自衛隊くらいです。
転職者の強み1:前職に比べたら楽と感じる人が多い
転職をして消防士になろうとする人は、このような人が多いです。
そのため消防士として働き始めると、前向きに働く方が多いですね。
私が消防士だった頃、転職組(営業マン、工場勤務、自衛隊など)は一定数おり、どの人に聞いても『前の仕事に比べれば、消防士は楽』と言っていました。
消防士の仕事を舐めてはないですが、前職を経験した転職組ならではの強みだと思います。
転職者の強み2:前職の経験が活かせる
転職で消防士になる人は、前職で得たスキルや経験を消防士に活かせます。
周りより秀でたスキルを持っている人は、どの業務についても重宝されます。
もちろん消防士としての知識や経験はないので、訓練を積み重ねないといけないですが、
高卒で消防士になった私はスキルや経験がなかったので、転職組の同期との差に衝撃を受けました。
もちろん転職組も消防としてのスキルや経験はないので、消防士になってからの努力が必須ですが、一つでも強みがあると隊活動で戦力になることが絶対あります。
消防士に転職する3つの障壁
ここまで消防士に転職するメリットや転職者の強みを解説してきました。
ここからは消防士への転職に生じる、3つの障壁を紹介していきます。
消防士に転職する3つの障壁
- 年齢の障壁
- 採用試験対策の障壁
- 体力の障壁
1:年齢の障壁
消防官は体力や経験が必要なので、採用試験に年齢制限があります。
年齢制限は各自治体にごとに定められており、年齢上限を20歳代に設定している自治体が多い印象です。
東京消防庁は令和6年度の採用試験から、年齢制限を30歳未満から35歳以下に引き上げています。
まれに35歳以上でも受験できる自治体がありますが、救急救命士の資格保持者や過去に消防士としての勤務経験がある方など、受験資格を設けています。
今から転職で初めて消防士を目指す方の年齢制限は、最大でも35歳までと考えておいてください!
2:採用試験対策の障壁
消防士になるには各自治体の採用試験に合格する必要がありますが、転職で消防士を目指す方は現在の仕事があるので採用試験対策に割ける時間が限られます。
時間がないのは仕方ないので、隙間時間を使って学習するなどの対策が必要です。
ただ消防士は転職組が結構いるので、不利とはいっても絶対に合格できないわけでありません。
『採用試験対策に割く時間がない』という悩みへの対策は、記事の後半で解説しています。
3:体力の障壁
転職で消防士を目指す方にとって、体力面も大きな障壁です。
体力は年齢とともに低下しますし、現在の仕事がデスクワークなら普段体を動かす機会は少ないですよね。
私の消防士時代の同期にも転職組で20代中盤から20代後半の方もいましたが、消防学校では体力的に辛そうでした。
とはいえ、ある程度頑張れば体力は向上するので、まずは採用試験の体力試験を突破できるくらいの体力をつけましょう。
消防士に転職までの流れを3ステップで解説
では実際に、消防士に転職するにはどのような流れを踏めばいいのか、分かりやすく3ステップにまとめてみました。
消防士に転職するまでの3ステップ
- 受験する自治体を決める
- 採用試験に合格する
- 消防学校で約半年間の初任教育を受ける
ステップ1:受験する自治体を決める
まずはあなたが受験する自治体を決める必要があります。
受験する自治体の決め方はこのような感じです。
受験したい自治体があれば、まずは自分が受験資格を満たしているか確認してください。
受験申し込みをしたものの、受験資格を満たしていないとならないよう注意が必要です。
全国自治体の新規採用職員募集案内は、「消防本部サーチ」を見るとよく分かりますよ。
ステップ2:採用試験に合格する
受験する自治体を決めたら、その自治体の採用試験への合格を目指しましょう。
採用試験の内容は自治体によって違いがあり、東京消防庁の採用試験の内容はこちら。
採用試験の合格倍率は10倍前後なので、合格するには対策が必須です。
ステップ3:消防学校で約半年間の初任教育を受ける
消防官採用試験に合格したら、いきなり災害現場で活躍できるわけではなく、消防学校で約半年間の訓練を受けなければいけません。
消防学校にはことあるごとに入校しますが、最初に入校するのが初任科です。
初任科で消防士としての基礎を学びます。
初任科の到達目標を簡単に要約すると、「安全管理がしっかりでき、消防業務について理解したうえで、公務員としての自覚をもって住民に信頼される消防職員」を目指すということです。
消防学校での訓練内容はこちらの記事で詳しく解説してますよ!
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消防学校の初任科を卒業すると、晴れて一人前の消防士として各所属に配属され、災害対応等の業務に当たります。
採用試験を突破するポイント4つ
ここからは消防士への転職を目指すにあたり、一番の障壁である採用試験を突破するポイントを4つ紹介していきます。
採用試験を突破するポイント4つ
- 試験対策のメインは教養試験と面接試験
- 運動不足の方は体力試験対策も忘れずに
- 学習時間の不足は効率でカバー
- 消防士への転職を目指す方におすすめの予備校2つ
1:試験対策のメインは教養試験と面接試験
この中で特に重要なのが、教養試験と面接試験です。
理由は簡単で、配点が非常に高いから。
こちらは横浜市の採用試験にかかる配点表です。
一次試験は教養試験が410点中410点、二次試験は面接が690点中300点とそれぞれ配点が高いです。
逆に公安系公務員ならではの体力試験の配点は、高くありません。
東京消防庁は論作文試験の配点が高いと言われています。ただ横浜市のように配点表を公表していないので、具体的な点数は分かりません。
ですので試験対策は教養試験と面接試験に重きをおいて、東京消防庁を受験するなら論文試験も同じくらいの熱量で対策してください。
2:運動不足の方は体力試験対策も忘れずに
消防官採用試験の体力試験は、学生時代に行なっていた「新体力テスト」の種目がメインです。
誰しも一度はやったことがある種目なので、イメージしやすいと思います。
体力テストの種目や合格基準は各自治体によって異なりますが、新体力テストで各種目の平均が10点満点中7点以上取れれば十分合格できると言われており、学生やスポーツをしている方なら十分合格できるでしょう。
しかし運動不足の方は難易度が高いので、勉強の合間などに体を鍛えておいたください。
この表からも分かるように、体力試験は重いバーベルを持ち上げるような種目はないので、自重トレーニング(腕立て伏せ、腹筋、ランニング等)を行いましょう。
体重は軽ければ軽い方がいいので、太り気味の方は体を絞るのもおすすめです。
3:学習時間の不足は効率でカバー
転職組の学習時間の不足は、勉強効率でカバーしてください。
転職組は現在の仕事があるので、学生や浪人生に比べてとにかく学習時間が限られます。
隙間時間を使えば、1日3時間程度は学習時間を確保できます。
また工夫して学習時間を確保したことを面接試験で伝えることで、能動的に仕事ができることのアピールにも繋がりますよ。
4:消防士への転職を目指す方におすすめの予備校2つ
色々な公務員予備校がありますが、私が特におすすめする公務員予備校はこちらの2つです。
転職者におすすめの予備校2つ
- 2次試験対策を重視するなら→資格スクール大栄
- 少人数制で面倒見の良い環境を選ぶなら→EYE公務員試験予備校
その他の予備校についても知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
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元消防士(予備校利用者)の私が予備校おすすめ7校を徹底比較
予備校名 料金 面接対策 通学or通信 校舎数(提携校含む) 資格スクール大栄 40万円 両方あり 92校 EYE 18万円 両方あり 3校 アガルートアカデミー 22万円 通信 7校 LEC 21万 ...
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2次試験対策を重視するなら→資格スクール大栄
資格スクール大栄は私が消防官採用試験を受験するときに利用して、消防官と警察官採用試験に合格できた予備校で、2次試験対策に強みを持っています。
料金は公務員予備校の平均からすると高めですが、料金に見合った指導力があります。
私が資格スクール大栄を利用して一番良かった点、面接試験対策でした。
面接練習で圧迫面接をしてくれたり、過去の質問内容を元に面接練習をしてくれたり、バリエーションが多かったですね。
私が働いていた消防本部の同期は、7割くらいは資格スクール大栄利用者でしたよ。
資格スクール大栄のホームページは、情報量が少なく正直分かりにくいので、入会金が免除になる資料請求で確認するのがおすすめです。
少人数制で面倒見の良い環境を選ぶなら→EYE公務員試験予備校
資格スクール大栄は全校に校舎を構えて受講生が多いことが特徴なのに対して、EYEは少人数制を敷いているのが特徴です。
少人数制を敷く一番のメリットは、一人一人の受講者にきめ細かいフォローがあること。
きめ細かいフォロー体制があるためか、EYE受講者の3割は社会人・既卒者です。
時間がない社会人は効率の良い学習をしたいので、EYEを選ぶようですね。
EYEの詳しい料金やコースは、資料請求で確認してみてください!
消防士に転職したい人から寄せられる質問3つに回答
消防士に転職したい方からよく寄せられる質問3つに回答していきますね。
消防士に転職したい人から寄せられる質問3つ
- 消防士に転職者はいるの?
- 転職者は採用試験で不利になる?
- 消防士に転職したときの注意点は?
質問1:消防士に転職者はいるの?
転職で消防士になる方は多いです。
実際に統計はありませんが、肌感覚だと1〜2割は転職者かと。
実際私が最初に配属された所属の同期は、4人いましたが全員経歴は違い、当然転職者もいましたよ!
転職者は全然珍しくないので、少数派だと心配する必要はありません。
質問2:転職者は採用試験で不利になる?
転職者だからといって、採用試験で不利になることはないです。
上の質問でも言いましたが、転職者は珍しくないので色眼鏡で見られる心配もありません。
ただ転職者なら面接試験で必ず聞かれる『なぜ今の仕事を辞めて消防士になろうと思ったの?』の質問にしっかり回答できるよう対策しておきましょう。
面接試験でよく聞かれる質問と解答例は、こちらの記事でまとめてます。
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質問3:消防士に転職したときの注意点は?
転職で消防士になった方に一番注意して欲しいのは、偉そうにしないことです。
前職での経験があったり年齢が上だからといって、同期や上司に偉そうにしていると、間違いなく嫌われます。
消防士は階級社会なので、階級が高い人が偉いです。
ましてやいくら前職での経験があるといっても消防士としては一年目なので、何もわからない状態。
ひたむきに謙虚な姿勢で仕事をしましょう。
まとめ:効率の良い対策で消防士を目指そう
最後に転職者が採用試験に突破するポイントを確認しておきます。
転職者が採用試験を突破するためのポイント
- 試験対策のメインは教養試験と面接試験
- 運動不足の方は体力試験対策も忘れずに
- 学習時間の不足は効率でカバー
- 消防士への転職を目指す方におすすめの予備校2つ
転職で消防士を目指す方は時間がないと思うので、とにかく効率の良い対策でカバーしましょう。
効率よく試験対策をするには、公務員予備校がおすすめです。
その道のプロに教わるのが、成長する一番の近道ですよ。
各予備校の比較は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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元消防士(予備校利用者)の私が予備校おすすめ7校を徹底比較
予備校名 料金 面接対策 通学or通信 校舎数(提携校含む) 資格スクール大栄 40万円 両方あり 92校 EYE 18万円 両方あり 3校 アガルートアカデミー 22万円 通信 7校 LEC 21万 ...
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